外注ライターのマネジメント術
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Section 6

ウェブライダーの記事制作費
15万~50万/本
外注さんへの支払い
3万~10万/本
作業 期間 報酬
プランニング 数時間 ¥0
情報収集と整理
マインドマップの作成 3~5営業日 ¥30,000~¥50,000
原稿の作成 1~2営業日 ¥10,000~¥20,000
編集・ブラッシュアップ 1~2営業日 ¥10,000~¥20,000
WordPressに反映
(もしくはHTMLコーディング) 数時間 ¥5,000~¥10,000
外部の監修者による
エビデンス(根拠)の確認
ウェブライダー内の
編集チームによる
フィードバック
外注ライターさんの作業内容および報酬
外注ライターさん
どのようにして見つけていますか?
ウェブライダーの場合
外注ライターさんのタイプ
1. とにかくお金が欲しい、稼ぎたい
2. 今のライティング案件に不満がある
3. 自分の仕事に誇りをもちたい(量産はイヤだ)
4. いろいろな記事を書くことで、ノウハウをためたい
5. 文章を書くのがとにかく好きだ(小説なんかも書いてる)
6. 自分の言葉を紡ぐカッコイイライターさんに憧れている
7. 諸事情により、在宅でしか仕事できない
自己顕示欲
名誉欲 金銭欲 ちょうどいい
インプット欲 アウトプット欲 ちょうどいい
SEOライティングは「情報収集」と「分析」がすべて
アウト 整理 プット
「ライターさんの文章が面白くない!」
インプットに問題があるのかも
SEOライティングに向いていると思われるライター
1. 論理的思考(ロジカルシンキング)が得意
2. 調査や分析が好き
3. 定石や法則を考えるのが好き(ゲーマーは結構向いているかも)
4. 精神的に打たれ強い(どちらかいうと、SよりもM派)
5. 素直な人
6. 自分に過度な自信をもっていない(ロマンチストより現実派)
適性はどうやって見極める?
適性を見極めるためのテスト
1. あるテーマについて、
実際にマインドマップを作ってもらい、
3,000文字程度のラフな記事を書いてもらう
2. 読書感想文を書いてみてもらう
→マインドマップで内容をまとめてもらった上で、
3,000字程度の感想記事を書いてもらう
3. ディスカッションをおこなってみる
→議論の中で「なぜ?」「どのように?」という
掘り下げが得意かどうかを見る
適性テストの際にも
報酬をお支払する
あると、なおよい要素
1. そのテーマに興味がある(オタクである)
2. そのテーマに関して初心者の視点で語れる
インプットが得意でも
アウトプットが苦手な場合も
ふたつの役割に分ける!
1. インプットライター
ひとつのテーマに対して深掘りすることを得意としてお
り、マインドマップなどの形に整理するライター。
2. アレンジライター
インプット(情報)を、自分なりにアレンジしてアウト
プットできるライター。
わかりやすい文章作成や、たとえ話などが得意。
プットするライター。
ひとりに複数の役割を求めると
なかなかいい人材が集まらない
最初から完璧なライターさんはいない
各案件ごとの「フィードバック」を経て
ライターさんを育成していく必要がある
公開
外部ライター
編集者
松尾
内部ライター
松尾以外の皆でFB
徹底したFB
(フィードバック)
フィードバックは2つの要素で構成される
1. 情報通知
たとえ耳の痛いことでも、ライターさんのパフォーマン
スに対しての評価や情報を通知すること
2. 立て直し
自分のパフォーマンスを知ったライターが、自らの行動
を振り返り、今後の行動計画をたてる支援をすること
ライティングにおけるフィードバックのポイント
1. 論理的に伝える
「なぜ、それがダメなのか?」を言語化して伝える。
2. 解決方法のヒントを伝える
「では、どうすればいいのか?」を言語化して伝える。
「なぜ、それがダメなのか?」
「では、どうすればいいのか?」を
言葉で伝える
フィードバックで指摘が多いパターン
1. 情報のエビデンス(根拠)が書かれていない
→専門的な記事において、「なぜ、そういえるのか?」というエビデンス
(根拠)がない。
2. 論理飛躍している、論理矛盾している
3. 専門用語や専門知識が噛み砕かれていない
4. 余計な文章、表現が多く、冗長である
5. 「結果(結論)→理由」の順番になっていない
6. 文体が統一されていない
とはいえ・・・
ムキーッ!!!
せっかく徹夜で書いた
原稿なのに・・・!!
人間は感情で動く生き物
エモーティコン(感情を表すアイコン)
を使ってみる
まず、御礼から始める
フィードバックする前に使える言葉
1. 原稿ありがとうございます!
2. 遅い時間まで原稿を作成していただき、ありがとうご
ざいました!
3. 迅速なご対応ありがとうございます!
4. いつも本当にありがとうございます!
5. こちらからのお戻しが遅くなってしまい、申し訳ござ
いません!
「今回も素敵な記事をありがとうございます!」
的に褒めるときは注意する
「さっき、素敵だって言ったじゃねーか」
的な怒りが起こりうる可能性がある
褒めるときは全体を褒めるのではなく、
部分的に褒める
「素敵だって言ったじゃねーか」
この「免疫細胞の7割は腸でつくられ、3割は心でつく
られる!」という見出しのあとの説明文、とてもわかり
やすかったです。
また、『免疫細胞のトレーニング相手は腸内細菌』とい
う表現、とてもイメージしやすく、読者の脳の負担を和
らげることができそうですね。
「!」などの感情表現を積極的に使う
場合によっては「・・・」などを使うのもあり
1. 大変恐縮ですが、以下の点を修正いただくことは可能
でしょうか・・・?
2. よろしくお願いいたします・・・!
3. それは本当に大変です・・・!
4. これってとても難しいですよね・・・!
5. その気持ち、とってもよくわかります・・・!
ただし、曖昧な表現を表すときに「・・・」を使うと、
含みのあるイヤらしい表現になるので注意。
●例
うーん・・・。
これはちょっと・・・。
そうですか・・・。
わかりました。確認します・・・
「!」などがなくなると、少し冷たく見える
1. 原稿ありがとうございます。
ざいました。
3. 迅速なご対応ありがとうございます。
4. いつも本当にありがとうございます。
いません。
FBのイメージはライトな松岡修三で
フィードバックはどうしても
「痛み」が発生する。
その痛みを勢いでかき消す!
ライターさんに余計な「負の感情」を
抱かせないようにする
ライティングは
頭脳のスポーツである!
フィードバックの多さを
心から喜ぶ人はほとんどいない
顔を見ながら、声でやりとりをすることも大事
顔を見て声を聞けば、安心感は高まる
案件が終了したあとは「総括」をして
ノウハウをアーカイブ化する
オススメのFBツールは「Acrobat」
複数人でFBする際は、Googleスプレッドシート
毎回、同じようなFBをしていると感じたときは
ツールに任せる
ツールが代弁してくれるので
フィードバック時のわだかまりを減らせる
この章のまとめ
1. 外注ライターさんを見つけるときは、インプットの得意なライターさんを探すほうがよい。
2. ライターさんの適性を見るために「適性テスト」をおこなったほうがよい。
3. インプットが苦手でも、記事のアレンジが得意なライターさんもいる。
4. 最初から完璧なライターさんなどいない。どんなライターさんもフィードバックを受けて成長していく。
5. フィードバックは「情報通知」と「立て直し」のふたつから成る。
6. フィードバックで大切なのは「論理的に伝えること」と「解決方法のヒントを伝えること」。
7. 人間は感情で動く生き物なので、フィードバック時には相手の感情に配慮する。
8. 褒めるときは、全体を褒めるのではなく、部分的に褒めるとよい。
9. ライティングを頭脳のスポーツだと捉えることで、邪魔な「負」の感情を消し去る。
10. 顔を見ながら、声でやりとりをすることも大事。

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